ドイツ・ケルン(Köln)在住の日本人夫婦が、ドイツで実践した妊活の内容と、妊娠発覚後にはじめて受診した妊婦健診に関する記録です。
はじめに
結婚して3年目になり年齢も節目の30歳を超えたので、そろそろ本気でお金をかけて妊活を始めたいと考え始めたのは1年ほど前になります。
妻である私はこれまで子宮頸がん検診などは定期的に受けていたものの、自分が子どもを妊娠できる身体なのかどうかをきちんと調べたことがなく、また不妊治療の内容についても勉強したことがありませんでした。
幸いなことに、今回は本格的な不妊治療に取り掛かる前に一度訪れた婦人科でのアドバイスを実践したらすぐに妊娠に至ることができたので、その実践した妊活の内容や、妊活前に取り組んでおいて良かったことを中心にお伝えできればと思っています。
また、ドイツでの初めての妊婦健診に関して、ドイツならではの慣習や医療制度などについても触れながらお伝えしていきます。ちなみに私たちの言語スキル的に病院でのドイツ語での会話は厳しいのですが、利用した全ての病院の先生が英語でのやり取りで対応してくださいました。
続く内容はあくまでも私たちが実際に経験した事実に基づく情報であり、病院や担当の先生、加入している保険会社などによっては、検査の内容や金額などが異なる可能性がある点についてはご理解いただければ幸いです。
実践した妊活の内容
さっそくですが、1年前に思い立ってから実際に私たちが実践した妊活関連の取り組みを記載していきたいと思います。
妊活関連のセミナーへの参加
まず不妊治療に関する基本的な知識を得るために、夫婦で妊活関連のセミナーに参加しました。
本格的な不妊治療を思い立ってからわりとすぐのタイミングで、在デュッセルドルフ総領事館より『ドイツで赤ちゃんを希望する夫婦向け』のセミナーの案内が来たので、早速申し込みました。現地参加とオンライン(ZOOM)参加を選択できたので、後者を選択しました。
ドイツで開業している日本人の婦人科医の先生が日本語で説明してくださり、不妊治療のステップや各治療の具体的な内容について学ぶことができました。また、ドイツならではの病院事情や日本との保険適用範囲の違いなども詳しく説明してくださいました。
総領事館のメルマガに登録しておくと、このような生活に役立つ無料セミナーの案内が届くので大変おすすめです。
妊娠可能性の検査
次に、夫婦ともに妊娠が望める身体であるかどうか、病院できちんと調べてみることにしました。
妻に関しては結果的に本格的な検査の実施前に妊娠が発覚したため、本格的な検査のステップや各検査の内容については残念ながらご紹介できませんが、その点はご了承ください。
泌尿器科検診(夫)
夫が妊娠を望める身体かどうかについては、実は結婚前に一度簡易的な検査を実施したことがあり、問題がなさそうであることはある程度わかっていました。日本在住時に自分で検査ができる精液検査キットを通販で購入し(数千円程度)、専用のスマホアプリで①精液の量、②精子の濃度、③精子の運動量、のそれぞれが基準値を満たしていることを確認していました(そのアプリのサービスは終了してしまっているため、現在同様の検査キットが入手できるかは不明です)。
それから数年経ち、ドイツではじめて妊活目的で泌尿器科を受診しました。最初に訪れた泌尿器科では精管などの触診などを受けましたが、精液検査が実施できる施設が併設されていない病院であったため、別の泌尿器科を紹介されました。
次の泌尿器科では、再び精管などの触診を受けるとともに、性病検査のための採血を実施しました。また、次回予約した日時に精液を持参するよう指示されました。採取後1時間以内の新鮮な精液を持参する必要があり、病院内でも採取できるよう専用の個室がありますが、夫の場合は自宅で採取して持ち込みました。ちなみに医師には採取の3日前以降は射精をしないよう言われましたが、指示書によると採取前に10日以上射精しない期間があるのもダメとのことでした。
検体を提出した2週間後に再度訪問し、検査結果を伝えられました。血液検査の結果、性病に罹患していないことが伝えられました。精液検査については、①精液の量、②精子の濃度、③精子の運動量に④精子の形態正常率が加わった4つの検査項目で評価され、自然妊娠は可能との診断を受けました。
実際には検査結果が判明する直前に妻の妊娠が発覚したこともあり、夫の妊娠可能性の検査はここで終了となりました。
まとめとして、最初に訪れた泌尿器科を含め、全部で4回病院を受診する必要がありました。費用の合計は€1,237で、うち約€247(約37,000円)が自己負担でした(最初の泌尿器科の費用€273は完全に無駄でした、、。夫の場合は勤務先に紐づくプライベート保険に加入しており常に費用の2割が自己負担ですが、公的保険に加入している場合の本検査の費用負担の有無は不明です。ちなみに精液検査に関しては、保険金申請のために請求書とともに検査結果レポートも提出する必要がありました)。
婦人科検診(妻)
私(妻)は結婚前まで月経困難症のための低容量ピルを服用していたこともあり、日本にいた頃は定期的に婦人科に通っていましたが、これまで妊娠可能性について医師から特に何か言われたことはありませんでした。通常月経前の高温期に子宮内膜が厚くなりますが、私の場合は平均よりも内膜が厚くなりやすいため(一般的には内膜が厚い人の方が妊娠しやすいそうですが、、)、月経時の出血量が多かったり痛みが強かったりする可能性があるとの診断を受けていました。
今回ははじめて妊娠することを目的として、同僚に紹介してもらった職場近くのデュッセルドルフの婦人科を訪れました。
内診の結果、特に不妊に該当するような異常は見られないとのことでしたが、2年以上普通に夫婦生活を続けていて妊娠しないというのはおかしい、まずどちらかの身体に何かしらの問題があると疑った方が良いと言われました。
(夫の精密な精液検査の結果が出る前だったため)数年前に実施した簡易的な検査ではあるが、夫の方は問題がなさそうということを伝えると、私の方の検査を進めていこうということで話がまとまりました。私はこれまで排卵検査薬を使用したことがなかったため、まずは3ヶ月間排卵検査薬を使用して実際に排卵しているかどうか調べるよう指示を受けました。
また、個人的に体型が痩せ型(身長は平均並であるものの体重が40キロ未満)であることを懸念していることを伝えると、確かに身長に対して痩せ過ぎており、それにより妊娠がしにくくなっている可能性は十分に考えられると言われました。身体が飢餓状態だと判断して、妊娠のステップに進みにくくなっているのだろう、とのことです。少しでも妊娠可能性を高めるため、翌日から毎日葉酸(ドイツ語でFolio)サプリメントを摂取するようアドバイスをもらいました。
婦人科検診後の具体的な妊活の内容
初回の婦人科検診では不妊の明確な原因は判明しなかったものの、婦人科医から受けたアドバイスをもとに次の2つのことを実践してみました。
排卵検査薬の使用
これまで『ルナルナ体温ノート』というスマホアプリを利用して平均的な生理周期をざっくり把握していたものの、排卵の有無やタイミングを正確に確認したことはありませんでした。数年にわたって基礎体温を測定して記録していたものの、私の場合グラフから低音期と高温期を明確に判断することは困難で、排卵がうまくいっていない可能性も十分に考えられました。
婦人科医に出してもらった処方箋を薬局(Apotheke)のスタッフに提示したところ、『Clear blue』という下の写真の排卵検査薬キットを処方されました。価格は€38.45(約6,000円)でした。
ドイツの場合、医師から処方箋を出してもらったとしても、薬局で支払う薬代が安くなることはないようです(ただし、医療費に関しては翌年に確定申告をすることで所得税の一部が還付される可能性はあります)。
10本入りのため、3ヶ月間の排卵を調べるのに、1ヶ月あたり約3本を目安に使用できる計算になります。婦人科検診時に私の平均的な生理周期が33日であることを伝えていたので、婦人科医からは次に月経が来た日からちょうど10日後と、その日から2〜3日ごとに排卵検査薬を使用するよう指示を受けていました。
実際には次の月経がある月の12日に来たので、22日(月経初日から10日後)、25日(同13日後)、28日(同16日後)に排卵検査薬を使用しました。結果として、22日は丸マーク(Small amount)、25日はニコニコマークの点滅(High)、28日は点滅なしのニコニコマーク(Maximum)が検出され、その月は排卵がきちんとなされたことと、28日あたりが排卵日であったことが分かりました。
また、いつもはアプリが排卵日と予想した日の2日前あたりに何となくタイミングを合わせていましたが、その月はこの排卵検査薬の結果を参考にしたところ無事に妊娠に至ることができました。
したがって、排卵検査薬を使用したのは結果として1ヶ月だけとなってしまいましたが、排卵がうまくいっていない可能性を疑っていた私としては、確実に排卵していることを知れたことが1つの自信につながりました。また、排卵検査薬を使用して排卵の正確なタイミングを把握することは、妊娠するために非常に有効であった可能性が高いと考えられました。
Folio(葉酸サプリメント)の摂取
葉酸サプリメントは、妊娠を望んだ時点から摂取を始めることが推奨されており、私も日本にいた頃に服用していた時期がありましたが、最近はうっかりご無沙汰になってしまっていました。
婦人科で出してもらった処方箋を薬局(Apotheke)のスタッフに提示したところ、下の写真の『Folio basic①』という商品を処方されました。価格は€10.95(約1,700)でした。後に①が足りなくなってdmで買い足しましたが、なんとdmの方が€7.95と安かったです。
ドイツでも葉酸サプリメントは様々な商品が出ており、Apothekeやdmなどのドラッグストアで容易に購入できますが、『Folio basic』は最も一般的で最も安価な商品であるように思います。特徴としては、粒が非常に小さいので大変飲み込みやすいです。また、妊娠13週以降(授乳期まで)は②に切り替えるという点も特徴的です。
婦人科医でアドバイスされた通り、早速受診翌日から飲み始めました。葉酸は母体に蓄積されるまで1ヶ月程度要するため、葉酸サプリメントは妊娠する前から摂取し始めることが望ましいとされています。今回はギリギリ妊娠前に摂取し始めることができ、婦人科医のアドバイスを素直に実践して本当に良かったと思っています。
また、葉酸はあくまでも胎児の細胞分裂に必要な栄養素であり、一般的には妊娠可能性を高めるものとして摂取が推奨されているものではありませんが、痩せ型で栄養失調気味の私の場合は葉酸の摂取・蓄積が妊娠可能性を高めるのに貢献した可能性も否定できないと考えています。
ちなみに婦人科医に具体的に指示されたわけではないですが、これまで体重を増やしたいと思っても普段の食事だけでは中々増えなかったため、葉酸と合わせてdmで購入したプロテインも摂取し始めました。極端な低体重や栄養失調は、妊娠可能性を低めたり、たとえ妊娠できたとしても流産や早産となる可能性を高めたりと、悪い影響がいくつも想定されたためです。葉酸に加えたプロテインの摂取が、今回の妊娠につながった可能性は高いと考えています。(ちなみに購入したプロテインは妊娠中は摂取することが推奨されていない商品だったため、妊娠が発覚してからは飲むのをやめました。)
妊活前に取り組んでおいて良かったこと
本章では、自分たちが妊活前から取り組んでおいて良かったことについて触れておきます。すべて通院に関するもので、一定の時間を要するため、これらに早めに取り組むことで結果的に安心して妊活を進めることができ、早期の妊娠につながると考えられます。
定期的な子宮頸がん検診(妻)
子宮頸がん検診については、日本にいた頃から年に1回程度のペースで受けていました。
ドイツでも子宮頸がんは早期発見が重要と考えられており、少なくとも公的保険に加入している場合は20歳から34歳までの間年に一度無料で受けられます。ドイツでは子宮の内診に加えて、胸のしこりの有無も触診で確認してくれます。
妊娠発覚後にも妊婦健診の中で子宮頸がん検診を受けられますが、その時点で罹患が発覚した場合、その深刻度によっては最悪妊娠を諦めなければならないケースもあるようです。
定期的な歯科検診・治療(妻)
ドイツでは年に2回程度の頻度で歯科検診および専門的なクリーニングを受けることが推奨されています。専門的なクリーニングについては公的保険の適用外のため€100〜150を自腹で支払う必要がありますが、虫歯や歯周病などの予防に重要とされています。
特に妊娠中に重大な歯周病が発症すると早産や低体重児になるリスクなどがあり、後述する初回の妊婦健診でも定期的に歯科検診やクリーニングを実施しているかどうかを確認されました。また、妊娠中は免疫力が低下するため、虫歯や歯周病などによりかかりやすくなるといった面もあります。
特に私(妻)の場合、数年前に歯周病関連の治療で強めの薬を飲んでいた時期があり、妊活前に済ませてしまって本当に良かったと感じています。
その他気になる病気や症状などの治療(夫)
夫には定期的に表れる痛み(詳細は省かせていただきます)があり、その検査としてX線検査を受ける必要がありました。また、その症状によっては対応する治療薬が奇形児を引き起こす可能性があるため、服用中の妊活は避けるよう指示を受けました。
上記の他、X線検査を伴う検診や、強い薬を服用するような治療については、医師から妊活を避けるよう指示があるかと思います(歯など一部位のレントゲンであれば、胎児への影響はなく妊婦でも問題ないようです)。将来的に子どもを望むのであれば、気になる病気や症状については早めに治療に取り掛かることをおすすめします。
妊娠発覚に至った経緯
本章では、今回妊娠発覚に至った経緯として、私(妻)が自覚した妊娠超初期症状と妊娠検査薬でのチェックについて記載します。
自覚した妊娠超初期症状
ここでは、生理予定日が来ても月経が来なかったこと以外に、「もしかして妊娠したかも?」と疑った妊娠超初期症状について記載します。
頻尿
これまでの人生で夜の睡眠中にトイレで起きることはほとんどありませんでしたが、生理予定日数日前から急に一晩に1、2回トイレに起きるようになりました。日中もいつにも増して尿意をもよおすようになり、「何かがおかしい」と感じてはいました。
風邪を引いたような症状
普段から規則正しい生活を心がけており、風邪を引くような行動は何も思い当たらなかったのですが、生理予定日数日前から鼻水が出たり、喉に違和感を感じたりしていました。喉の違和感はいつもの風邪を引いた時の痛みとは少し違い、ネットで検索してヒットした ‘血液量の増加に伴う鬱血(うっけつ)’ という症状がピタリと当てはまる気がして、「妊娠したかも!?」と思うようになりました。
妊娠検査薬での妊娠チェック
私の場合生理周期はあまり安定しておらず、これまでも生理予定日を過ぎても月経が来ないことはよくありましたが、上記のような症状があったため念のため妊娠検査薬を使用してみることにしました。
dmで購入した下記の早期妊娠検査薬(Schwangerschaftsfrühtest)を生理予定日4日後に使用したところ、ピンクのラインが2本くっきりと出て、明らかに妊娠していると確信できました。
ドイツの早期妊娠検査薬については本来は生理予定日前に使用するべきものであり、今回の私のように生理予定日後に使用する場合は「早期(Frühtest)」の文字が入っていない妊娠検査薬(Schwangerschaftstest)を使用する方が良さそうです。
妊娠発覚後の行動
普段の生理前とは異なる妊娠超初期症状と妊娠検査薬の結果から妊娠したと確信した私たちは、妊娠の確定を得るために婦人科での検査を予約することにしました。
婦人科の検索&初診の予約
妊娠検査のための婦人科は、普段から利用しているヨーロッパの医療機関オンライン予約アプリ『Doctolib』を利用して検索しました。日本と比較して、ドイツの場合女性の婦人科医の割合がかなり多いように感じました。
ドイツ在住の他の方々が書かれたブログなどを事前に熟読し、次の3つのポイントに注意して婦人科を決定しました。
ポイント①:公的保険が利用できるか
ドイツでは、妊婦(あるいは妊娠している可能性がある方)が公的保険に加入している場合、妊婦健診にかかる費用のほぼ全てが保険でカバーされます。その公的保険を利用して無料で受診するためには、公的保険に対応している婦人科を選択する必要があります。
Doctolibで検索する際、その婦人科が公的保険に対応しているかどうかは、病院の詳細情報の欄で必ず確認できます。誤ってプライベート保険にしか対応していない婦人科を選択してしまうと、全額自己負担になってしまうため注意が必要です。
実際に検索してみると、プライベート保険にしか対応していない婦人科が意外と多く、また公的保険対応の婦人科は数ヶ月先まで予約でいっぱいだったりして、婦人科探しにはかなり苦戦しました。
ポイント②:自宅・駅から近いか
ポイント①に関連しますが、ドイツの妊婦健診で公的保険を利用するには、どうやら最初から最後まで同じ婦人科に通う必要があるようです。
約8ヶ月間にわたって同じ婦人科に通院できるよう、妊活目的で以前に訪れたデュッセルドルフの婦人科ではなく、ケルン市内で改めて探すことにしました。幸いなことに通院の日はリモートワークにさせてもらうなどして仕事への対応はできそうだったので、いざ体調に異変を感じた際にすぐに受診できるよう、なるべく自宅から近い婦人科を探すようにしました。また、妊娠後期に身重な状態になることを想定して、なるべく歩く距離が短くなるよう駅からも近いことを重視しました。
ポイント③:妊娠7〜8週目の時期か
初診のタイミングですが、ドイツの婦人科としてはあまりにも早い段階で受診することを避けてほしいようです。婦人科によっては予約時に表示される注意事項に「生理予定日を少なくとも2週間過ぎてから」という記載がありましたが、少なくとも7週以降での受診が推奨されているようです。9週以降ですと万が一子宮外妊娠をしていた場合にリスクが大きいため、7〜8週目に初診の予約をするのが望ましいと考えられます。
ちょうど妊娠7〜8週目で初診の予約ができる公的保険対応の婦人科を探すのは苦労しましたが、キャンセル待ちをして空いた一枠をなんとか確保することができました。
ちなみにドイツと日本では妊娠週数の数え方が1週ずれている(例えば、ドイツの8週目が日本の7週目に該当)という情報をブログなどで見かけましたが、エコー検査の箇所で後述する通り、少なくとも私が受診した婦人科では日本の数え方と一致していました。
第1回妊婦健診(7週頃)
最終生理の初日からカウントして妊娠7週後半に、予約した婦人科を受診しました。
ちなみに夫も同伴しましたが、特に注意などを受けることはなく、内診室まで入ることができました。母親のみの受診が多いようでしたが、私たちの通院している婦人科は男性も含め家族などが同伴できるようです。
受付
受付時に公的保険のカードを出し、妊娠検査のために受診した旨を伝えました。初回のため、電話番号やメールアドレスを確認されました。
その後、待合室で問診票を記入するよう指示を受けました。A4用紙3枚程度の数の質問に答える必要があり、Google翻訳で訳すのにそれなりに時間を要したので、予約時間よりだいぶ早めに向かって良かったと思いました。
問診
問診は基本的に問診票に沿って行われました。以下に、質問をいくつか抜粋したものを記載します。
- 最終生理日
- 流産や中絶の経験の有無
- 酒・タバコの摂取量
- アレルギーの有無
- 家族の病歴
加えて、子宮頚がん検診を最近受けたかどうか聞かれました。ちょうど半年前に受けて異常がなかったことを伝えると、その場合は今回改めて子宮頚がん検診をする必要はないと言われました。
また、先述した通り、定期的に歯科検診やクリーニングを実施しているかどうかを確認されました。定期的に実施している旨を伝えると、それなら問題ないと言われました。
エコー検査
その後、経膣エコー検査を隣の内診室にて行いました。先生との間にカーテンはなく、先に部屋に入った妊婦が下半身の服を脱いで診療台に上がって待っているというシステムです。
経膣エコー検査により、胎嚢の存在と胎芽の心拍が確認できました。子宮外妊娠でないことと、妊娠が順調に進んでいることが確認でき、とてもホッとしました。
最終生理日からのカウントでは7w(週)5d(日)でしたが、測定された大きさからは6w6dと判断されました。成長が遅いというよりは、平均生理周期が33日と通常より長いことによるものだろうと言われました。現時点では胎芽が小さく正確な測定ができないため、次回(9週頃)に正確な出産予定日を算出するために再度胎芽の大きさを測定するとのことでした。
ちなみにこの時点で判断された妊娠週数から算出した出産予定日が伝えられ、それにより日本の妊娠週数の数え方と同じであることがわかりました。
血液検査
エコー検査後、再び先生と対面し、この後実施する血液検査について相談しました。一般的に性病や風疹の抗体の有無などを調べるものですが、トキソプラズマの抗体検査については公的保険の適用対象外とのことで、それも調べるかどうかを自分たちで決める必要がありました。私が公的保険に加えて別途加入しているプライベート保険の対象にトキソプラズマの抗体検査が含まれていたため、合わせて調べてもらうことにしました。
別室に案内され、看護師さんに血液を採取してもらいました。
その後受付で、トキソプラズマの抗体検査に関する同意書にサインをしました。請求書は後で自宅に送られてくるので、後で自分でプライベート保険の会社に払い戻しの請求をするように言われました。
その他
ドイツ在住の他の方々が書かれたブログなどで「初診時に他の婦人科に通院していない旨の同意書にサインした」といった記載をいくつか見かけましたが、私の場合はそのようなことはありませんでした。
また、「最初に尿検査を実施した」という方もおられましたが、私の場合は初回は尿検査はありませんでした(ちなみに2回目以降の妊婦健診では毎回受付直後に尿検査を実施しています)。
身長や体重についても問診で聞かれて答えたものが採用されており、病院で実際に測定することはしませんでした(ちなみに2回目以降の妊婦健診では毎回体重測定を実施しています)。
次回の検診について
次回は2週間後に血液検査の結果を聞きにくるよう婦人科医から指示を受けました。その際に再度経膣エコー検査をして正確な妊娠週数を測定し、その後母子手帳(Mutterpass)を渡すね、とも言われました。
受付のスタッフにその旨を伝え、約2週間後に次の予約を入れてもらいました。
おわりに
ここ3〜4ヶ月はつわりなどの症状が重く、しばらくブログの更新をストップしてしまっていました。。
今後の妊婦健診に関しても調子が良い日に執筆&投稿を続けていきたいと思っています。
続く投稿もぜひお楽しみに!!
本記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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