【海外旅行記】ドイツ・マンハイム(Mannheim) 〜ケルン在住日本人ブログ

ドイツ旅行記

ドイツ・ケルン(Köln)在住の日本人夫婦が、2024年3月末のイースター休暇にドイツのマンハイム(Mannheim)を観光した旅の記録です。

はじめに

マンハイムはドイツの南西部に位置し、バーデン=ヴュルテンベルク州(Land Baden-Württemberg)に属する2番目に大きい都市です。フランクフルトから高速列車ICEで35分、車で1時間圏内にあります。

ドイツ語でマンハイマー・クヴァドラーテ(Mannheimer Quadrate)=『マンハイムの四角形』と呼ばれる、17〜18世紀にかけて計画的に整備された碁盤の目状の街区画に特徴があります。その頂点のマンハイム城はマンハイム大学の校舎として活用されており、大学都市としても知られています。

また、マンハイムはライン川とネッカー川の合流地点でもあることから、工業都市として発展してきた歴史があります。現在はドイツ語でヴァッサートゥルム(Wasserturm)と呼ばれる給水塔が街のシンボルとなっており、その周辺の美しい噴水も有名です。

今回は、次の記事でお伝えしたとおり、バーデン=バーデンをメインの目的地とした旅の帰りに立ち寄ったので、その際に訪れた観光スポットをご紹介します。

交通手段

先の記事【海外旅行記】ドイツ・バーデン=バーデンに記載した通り、バーデン=バーデン中央駅からマンハイム中央駅、マンハイム中央駅からケルン中央駅への移動はともに高速列車ICEを利用し、合計で1人あたり€27.8でした。

また、€49チケットを持っているため市内の電車(トラム)での移動についてはすべて無料でした。

観光スポット巡り

それではこれから、今回実際に巡った観光スポットを時系列順に紹介していきます!

マンハイム城・マンハイム大学

まず最初に向かったのは、マンハイムの中心拠点ともいえるマンハイム城(Barockschloss Mannheim)です。

18世紀に建てられたバロック様式のドイツ最大の宮殿で、戦後復元された宮殿内の見学ができる一方、現在はマイハイム大学(Universität Mannheim)の校舎としても利用されています。

冒頭に記載した碁盤の目状の街区画はこのマンハイム城を頂点として設計されているため、一番に訪れることにしました。

マンハイム中央駅からビスマルク通り(Bismarckstr.)を北西に10分ほど歩いて辿り着きました。

マンハイム城はいかにも宮殿という豪華な出で立ちで、門の真ん中に立つと左右対称に設計されているのがよくわかりました(向かって右側の一部は工事中のようでした)。

一方で、中心に大きな時計があることや、建物の色合いの感じから、大学の校舎であるということもとてもしっくりきました。

宮殿への入り口は正面の建物の向かって左角にありますが、門から入り口まではかなりの距離がありました。

入り口から入るとちょっとした資料スペースがあり無料で閲覧できましたが、宮殿内への入城料は1人あたり€8、庭園エリアも含む場合は€15で、今回は時間がなく入城しませんでした。(ちなみにトイレは入城しないと利用できないようでした。)

イースター休暇中だったため学生は数名しか見かけませんでしたが、子ども連れの家族や老夫婦が敷地内で遊んでいたりベンチでくつろいだりしていて、ゆっくりとした時間が流れていました。

イエズス教会

次に訪れたのはイエズス教会(Jesuitenkirche)というカトリックの教会です。

マンハイム城から徒歩5分程度ととても近く、高さがある建物のためすぐに見えてきました。

外観はとても美しく、というより可愛らしく、まるでお城のような教会でした。またとても綺麗で、まだ新しいような印象を受けました。調べたところ、第二次世界大戦で深刻な被害を受け、戦後に再建されたようです。

訪れたのは日曜日の正午で、ちょうどミサが始まる直前でしたが、建物内に入ることができました。

建物内は白基調にところどころ緑や金色が組み合わさった上品な内装で、これまで訪れた20を超える教会の中でも上位にランクインする美しさでした。すぐにミサが始まってしまったので内部を歩き回ってじっくり見学することができなかったのは残念でしたが、、。

ミサには50人以上の老若男女が集まっていました。友人や家族で参加している人も多いようでした。

私たちは初めてミサに参加しましたが、冒頭の15分ほど参加して途中退室しました。

マルクト広場・旧市庁舎

次に向かったのは、マルクト広場(Marktplatz)です。

「Marktplatz」とはドイツの各都市に通常1つある、ときどき市場が開かれる広場のことを指しますが、マンハイムの場合は『マンハイムの四角形』のちょうど真ん中に位置しています。

イエズス教会から徒歩10分ほどで辿り着けました。マルクト広場の目の前に駅があるので一部区間はトラムを利用することも可能です。

マルクト広場に面して赤い建物が建っていますが、向かって左側が旧市庁舎(Altes Rathaus)、右側が聖セバスティアン教区教会(St. Sebastian)となっており、マンハイムに現存する最も古い建築物として見どころの1つとなっています。

また、広場の中心には彫像があり、「マンハイム」「商業」「ライン川」「ネッカー川」の4つを表現しているのだとか。彫像の近くには鳩がたくさん集まっていました。

広場の周りにはレストランやカフェがあり、ここで少し遅めの昼食&トイレ休憩をとりました。

ざっと見渡したところ開いていた多くのレストランがケバブ料理店で、定員さんの多くも中東系の方でした。ヨーグルトソースのケバブとハンバーガーを注文し、ドリンクも合わせて2人で€30程度でした。

フリードリヒ広場・マンハイム給水塔

次に向かったのは、マンハイムのシンボルであるマンハイム給水塔(Wasserturm Mannheim)です。給水塔はフリードリヒ広場(Friedrichsplatz)の中心にあります。

だんだんと帰りのICEの時間が迫ってきていたので、マルクト広場からはトラムを利用し、フリードリヒ広場の近くの駅で降車しました。トラムで10分ほどでしたが、徒歩でも15分ほどで辿り着けるようです。(マンハイム中央駅からもトラムで5分ほど、徒歩で10分ほどで辿り着ける便利な場所にあります。)

トラムを降りるとすぐに給水塔とその手前の噴水が見えてきました。

給水塔の高さは60メートルあり、2,000トンの水を貯水できるとのことです。19世紀にアール・ヌーヴォー様式で建造され、周囲の彫像には海の女神など神話上の登場人物が表現されているのだとか。

特別な時にしか開放されていないようですが、給水塔の上の展望スペースからは『マンハイムの四角形』の街区画がよく見渡せるようです。

給水塔の裏側に回るとさらに広大な敷地が広がっており、その中心の階段状になった巨大な噴水とその水量に圧倒されました。まさに給水塔がもたらす豊富な水が表現されているようでした。

奥に見える建物も含めて給水塔を中心に左右対称に設計されており、整然としていてとても美しいと感じました。

最下段の噴水は綺麗に手入れがなされた緑地と花壇に囲まれていて、その周囲を人々が行き交っていました。

少し高い位置からこの噴水と背後の給水塔を同時に眺められるポイントがあり、そこのベンチでくつろいだり本を読んでいる人も見られました。

一般的な開放された公園のため、特に入場料などはかかりませんでした(給水塔への入場料金は不明です)。

ルイーゼン公園

最後に訪れたのは、有料施設のルイーゼン公園(Luisenpark)です。

先述のフリードリヒ広場に近い駅からトラムに乗り、10分ほどでルイーゼン公園に到着しました。公園はその駅から目と鼻の先にありました。

イースター休暇最終日かつ晴天ということもあり、チケット売り場にはすでにかなり長い行列ができていました。Webサイトでもチケットが買えるとの案内が出ていたので、時間節約のためにその場でオンラインでチケットを購入しました。大人1人あたり€12.5でPayPalでのみ決済可能でした(ちょうどイースター休暇頃からハイシーズンに区分されていましたが、オフシーズンであれば大人1人あたり€6のようです)。

施設の敷地は驚くほど広く、入ってすぐのところに広大な緑地や花壇が広がっていて、そこで写真を撮っているご年配の方々がたくさんいました。

簡易な動物園や植物園、水族館もあり、ペンギンの餌やりなどを近くで見学することができました。

別料金にはなりますが、公園内の大きな水路を移動しながら景色を楽しめる船のような乗り物もあり、子ども連れの家族が利用していました。

他にもレストランやぬいぐるみなどを売っているショップなどもありました。

さらに奥の方には壮大な芝生の広場があり、そこでサッカーなどのボール遊びをしている家族やグループがたくさんいました。ブランコなどの遊具に加えウッドチェアなどもあり、大人も子どもも遊んだりくつろいだりできる仕様となっていました。

子どもがいる家族でも一日中過ごすことができるとても充実した施設だと感じました。私たちは時間の都合で1時間ほどしか滞在できず、残念ながら敷地の半分ほどしか回れませんでした。

施設を出てから再度トラムに乗り、マンハイム中央駅まで戻りました。

おわりに

今回はバーデン=バーデンの旅の帰りに立ち寄ったので、マンハイムでの滞在時間は昼食休憩も含めて5時間程度でした。ただ今回訪れたメインの見どころは一定の範囲内にまとまっていたため、ほとんど徒歩で移動することができ、その中でマンハイムという都市の整然とした街並みや歴史を感じることは一定程度できたように思います。

次にもっと観光時間を確保できる場合には、ゴッホやマネなどの絵画が多数展示されている「マンハイム美術館(Kunsthalle Mannheim)」にはぜひ立ち寄りたいと考えています。

また、マンハイムで誕生したと言われる、スパゲティ状のバニラアイスにトマトソース風のストロベリーピューレをかけた「スパゲティアイス(Spaghettieis)」にも挑戦してみたいと思っています。バーデン=バーデンのカフェでも注文しているお客さんをたくさん見かけましたが、今では日本にも専門店が出るほど人気のあるドイツ発祥のアイスのようです。

今回のイースター休暇の旅では、バーデン=バーデンも合わせて様々な「噴水」という水の芸術を存分に楽しむことができ、大変満足度の高いものとなりました。訪れた季節も噴水を愛でるのにちょうど良かったように思います。

この旅の記録が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

*** バーデン=バーデンでの観光スポットに関しては次の記事をぜひご覧ください ***

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